北京の中心前三海(中海、南海、北海)とつながり後三海とも呼ばれ、普通は前海(什刹海)、后海、西海(積水潭)を合わせて什刹海と呼んでいます。
湖の周辺は緑の木々に囲まれ、木蔭に立ち並ぶ古い屋敷の中には著名人たちの故居も多く見られるが、最も多いのは代代ここで生活する生粋の北京っ子たちの家々です。彼らは、朝早く起きて什刹海で体を鍛え、暇な時にはおしゃべりに花を咲かせます。
夏は柳の枝が垂れ、蓮の花が咲き乱れ、鏡のように静かな湖面が、冬は天然のスケート場となります。両岸にはよく保存されている皇族の庭園があり、縦横に交錯する路地と民家が遠景の鐘楼、鼓楼とよくマッチしています。一般的なコースは、鼓楼から銀錠橋を通って什刹海に入るという歩き方です。まず橋の上から、旧時の「燕京(北京)八景」の一つ「銀錠観山」(銀錠橋から山を眺める)にトライしたあとは、時間の余裕があれば、後海の北岸にある宋慶齢故居(元醇親王府)を見学し、さらに足を伸ばして鼓楼や鐘楼に登ってみるのもいいです。荷花市場からは人力車に乗って胡同観光も楽しめます。
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