北京はこの所、真夏日の日がやってきました。皆さんの所はいかがでしょうか。
ところで、今北京の街には、白い(1)棉毛のようなものが飛び始めました。この雪花のようなものは中国語では、(2)「リュウジョ」と言って、(3)ゆらゆらと空気中を漂っていて、窓から家の中にまで入ってきます。放送局の7階の窓からも、あがっては降りていく白い棉毛が見えます。ビルが(4)立ち並ぶ風景の中は、ちょっと風情を感じさせています。この白い棉毛は、(5)柳や(6)ポプラから(7)放たれるもので、「リュウジョ」は柳の棉毛の意味です。陳真先生の自伝のタイトル「りゅうじょ降る北京より」で、この名前を知った方もいらっしゃると思いますが、北京では、毎年このごろになりますと、リュウジョが降り始めます。面白いことは、この白い綿毛を吐き出すポプラは(8)雌の木だけで、今の段階では、少しずつ木から離れて、街全体が(9)粉雪が積もったようになっています。けれども、これから2週間ぐらい経ち、(10)メーデーになりますと、リュウジョの量は(11)ぐっと増え、地面に一杯になります。日常生活ではリュウジョが、目だけでなく、呼吸することで口や鼻などの中にも入ってしまいます。これで(12)花粉症を起こす人も少なくない(13)ばかりか、車両で移動するときは(14)邪魔な存在になります。メーデーの(15)大型連休で地方と外国からの観光客を困らせています。これは、1970、80年代に北京の郊外や市内の並木には、この木がたくさん植えられたことによるものだと言われています。空気のように軽く(16)舞っているさまは、人に嫌われるのはちょっと残念に思います。でも、ここ2、3年、北京市はその木の植え替えに力を入れています。20年ぐらいの(17)老木を、(18)銀杏や(19)楓などの木に植え替えています。また、リュウジョを出さない(20)テクニックも研究中です。数年立ちますと、リュウジョが少なくなり、とりどりの花を楽しめる北京の春になるでしょう。
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