日本の千葉県で(1)マグニチュード5強の地震が起きたと聞いていますが、千葉県の皆さん、大丈夫でしたか。(2)三寒四温が繰り返される現在、風邪などで体調を崩してしまう人が多いようですが、十分お体には注意されますよう、お祈りします。
ところで、北京の空気が乾燥しているからでしょうか、(3)口内炎になったりして悩む人の声をよく耳にします。(4)季節の変わり目には、体調を崩しやすいのです。中国では、このように体調を崩したことを、(5)「上火」と言います。口の中、舌、鼻の中などに(6)炎症になったりするときを「上火」と言います。ここでの「火」は漢方から見れば(7)内分泌のことだと思いますが、(8)あせるときとか、困ったとき、悩み事があるとき、天気の変化に(9)体がついていかないときなどによく起こる現象です。たとえば、真夏には特に男の子がよく(10)鼻血を出すことがありますが、そのときに、よく「上火了」と言います。また、(11)引越しなどで、忙しい上、仕事にも追われて、(12)心身とも疲れて熱を出したりするときがありますね。こんなときも、「上火了」と注意され、よく休養を取って、おいしいものを食べるように勧められます。それに、何か悩み事があるとき、(13)歯が痛くなったり、(14)ほっぺたが腫れてしまう経験はありませんか。これも「上火」のことです。また、「上火」によって(15)便秘を引き起こしてしまうこともあります。ですから、中国人は、日常生活で「上火」しないように、「火」を退治する(16)「去火」の食事に気使っています。(17)無頓着な私も、このシーズンは息子の「上火」を怖れて、「去火」の対策を取っています。その対策としては、(18)氷砂糖を買って置いたり、緑の豆でおかゆを炊いたり、たまには、(19)菊茶に氷砂糖を入れて飲ませたりしています。それでも、子供が口の炎症が治らないで、「痛い」と泣きっ面で言うのもこの季節です。また、炒った落花生、ひまわりの種、ひつじ肉、火なべ、(20)揚げ物、唐辛子などは、「上火」をさせるものとして、春と秋には食べないようにしています。
日本の空気は湿度が高いので、北京ほど「上火」しないと思いますが、ストレスがたまっても「上火」になりやすいので、その時は中国では梨とか野菜類をよく食べて「去火」をします。皆さんも一度お試しになってはいかがでしょうか。
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