胡錦涛国家主席は20日ペルー国会で、「新たな時代の中国とラテンアメリカの全面的協力パートナーシップを共に構築しよう」をテーマとした演説を行いました。演説の中で、胡錦涛主席は中国とラテンアメリカの関係発展を高く評価し、ラテンアメリカ諸国と共に、双方の関係をさらに推し進めていきたいとの考えを示しました。
現地時間の20日午後、ペルーを公式訪問中の胡錦涛国家主席はペルー国会で、中国とラテンアメリカの関係発展について演説を行いました。
演説の中で、胡錦涛主席は、「中国はラテンアメリカやカリブ地区の発展に注目している。2004年、私はこの地域を訪問した際、ラテンアメリカと相互信頼の良い友人、互恵協力の良いパートナーになることを提唱した。ここ4年間、双方の利益や関係発展は史上最高となり、真の友人やパートナーになった。今後もずっと、ラテン アメリカやカリブ諸国と共に、平等互恵、共同発展の全面的協力パートナーシップを築き上げて行きたい」と語った後、さらに、「中国は最大の発展途上国で、ラテンアメリカは世界で重要な発展途上地域である。双方の関係をさらに緊密にし、多分野にわたるハイレベルな協力を行うべきだ。これは時代の要求であり、それぞれの発展にとっても必要である。この場を借りて、中国政府や人民を代表して約束する。中国はラテンアメリカやカリブ 諸国と共に、平等互恵、共同発展の全面的協力パートナーシップを築き上げたい」と語りました。
胡錦涛主席はさらに、「ラテンアメリカとの全面的協力パートナーシップを構築するために、共同発展をしっかり考えなければならない。各分野で実務的な協力を行い、各自の発展を図っていく。また、平等互恵の原則に基づかなければならない。中国は、ラテンアメリカ諸国の人民が自ら選んだ発展の道を尊重し、各国と平等な立場で、ラテンアメリカ諸国の正当な利益を考慮し、互恵協力の実現に努力していく。そして、絶えず革新に力を入れ、幅広い全面的な協力を進めていく。中国はラテンアメリカ諸国と共に、共通利益を拡大し、協力のルートを多様化し、分野を広め、内容を豊かにする」と語りました。
演説の中で、胡錦涛主席はラテンアメリカと共に努力する5つの分野を挙げました。それは、第一に、政治関係を密接にし、ハイレベルの往来を保つこと。第二に、経済貿易の互恵協力を拡大すること。第三は、気候変動、食糧安全、エネルギー安全、金融安全などの国際問題で協力や協調を強め、共通の利益を守ること。第四は、社会事業の発展を推し進め、人民の生活レベルを向上させること。そして第五は、文化的な対話や人的交流を促すことです。 (翻訳:劉 エーリン)
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