貴州省の「錦塀文書」は中国西南部にある清水江流域の数百年にわたった林業経済史を記載しています。これを保護するために、貴州省は1700万元余りを投資し、特別蔵書館を建設することを関係部門がこのほど発表しました。
「錦塀文書」特別蔵書館は貴州省東南部の清水江と小江が合流の錦塀県に建設されることになりました。来年の春、着工する予定です。
明と清の時代から、清水江流域のミャオ族やトン族など少数民族地区にある巨木("苗木"あるいは"皇木"と呼ばれる)が北京に運ばれていました。それによって、中原、江南地区の木材貿易が盛んになりました。地元の少数民族は木材売買や土地の貸出、収入、利潤の分配などの経済活動を契約書にして、宝物として代々受け継いできました。これらの契約書が「錦塀文書」と呼ばれています。
統計によりますと、今まで保存されてきた「錦塀文書」は合わせて10万点余りです。しかし、水害や火災、虫害などによって「錦塀文書」は少なくなっています。その上、ここ数年錦塀県では「錦塀文書」を密売され海外へと流失するケースも発生しています。今回、「錦塀文書」をしっかりと保存するために、この特別蔵書館を建設することになりました。(翻訳:katsu チェック:大澤)
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