先ほど発表されたヒマラヤ山脈の氷河が2035年までに消失する恐れがあるという報道に対して、中国科学院の専門家で、玉龍雪山氷河と環境観測研究センターの何元慶センター長は、自らの観測データから判断すると、それはありえないと反論しました。
何元慶センター長は、「ヒマラヤ氷河より融解速度が速い玉龍雪山氷河でも、平均して1年で3メートル融けている。だから、1年に22メートルが消えるという仮説はありえない。仮に一年に22メートル融けるとしても、海抜6千メートル以上にあるヒマラヤの氷河が50年以内で消えるわけがない」と分析しました。
地球温暖化の影響について、何元慶センター長は、「気候変動により、今後数十年にわたり温暖化が続くとは限らない。あるいは、寒冷化が進んでいくかもしれない。今、全世界が二酸化炭素の排出削減に積極的に取り組んでいるので、温暖化に歯止めをかけるのにプラスとなっている」と語りました。(翻訳:李軼豪)
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