イギリスのデイリー・テレグラフ紙によりますと、ヒマラヤ山脈の氷河が急速に消失しており、2035年には完全に失われてしまうことが分かりました。
インド国家地球物理研究所のアーマド研究員は「カシミールにある大氷河は、2007年に約22メートルを消失した。また、いくつかの小氷河も完全に消失してしまった」としています。
また、インド気象庁のアジット氏は、「地球温暖化がこのままのスピードで進めば、氷河消失のスピードは今より速まるだろう。1.5万ヶ所におよぶ氷河がヒマラヤ山脈の自然貯水池として機能しており、インダス川、ガンジス川、ヤルツアンポ川の水源となっている。これらの川は南アジアの飲用水の水源でもある。消失スピードからみれば、インド洋に注ぐ川はまもなく季節性河川になってしまうだろう」と述べました。(万、末永)
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