金融危機は多くの産業に影響を与えていますが、人民元高、輸出条件の緩和、ビザ取得の簡素化など、中国の海外留学市場は好調です。
イギリス大使館文化処が6日に発表したデータによりますと、2007年、延べ2万3千人の中国人がイギリスへ留学し、ビザの申請者数は2006年より2割増えました。今年に入ってから、さらに急速な成長ぶりを見せ、1月から6月までのビザ申請者数は去年の同じ時期より46%伸びたということです。
また、『中国青年報』の報道によりますと、いま、アメリカでの年間留学費用はおよそ5万元減り、イギリスでは8万元、オーストラリアでは10万元も節約できるということです。全体から見ると、海外各国での留学のコストが低下したことから、学費は2割ほど下がったということです。
そのほか、中国国内での就職難が留学ブームを促したもう一つの要因だと見られています。人的資源・社会保障省が10月発表したところによりますと、9月末までに中国の都市部で登録された失業者は830万人となり、失業率は4.0%となりました。今年、全国の大学で600万人の卒業者が就職問題に直面しているため、就職難を避けるため、留学が一つの選択肢となりました。
中国教育省がこのほど発表した統計データによりますと、1978年以来、中国では、121万人が海外へ留学し、毎年、留学生の数は1978年の860人から2007年の14万4500人となり、30年来167倍増加したということです。(11/14 翻訳者:Lin チェッカ:安藤)
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