「嫦娥I号」衛星におるデータから製作した月全体の画像を12日午後、正式に発表しました。
それによりますと、今回発表された月全体の画像は、現時点で世界で発表された月の画像のうち最も完全なものです。この画像のもととなるデータは2007年11月20日から今年7月1日までに集められたものです。
中国国防科学技術工業局の担当者におりますと、「嫦娥I号」衛星の状態が良好なことから、今後のプロジェクトに向けたデータと経験の蓄積のために、月周回軌道上の実験を続けることが決まったと明らかにしました。
また、「嫦娥I号」の予備衛星に改良を加えることで完成した「嫦娥2号」は第2期月探索プロジェクトの月周回衛星として、2011年の年末頃に打ち上げることを示しました。一方、中国第2期月探索プロジェクトの「嫦娥3号」衛星は月面への軟着陸と巡視探測を行うことを目的として、「長征3号乙」ロケットに搭載されて打ち上げられます。(楊 安藤)
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