中国大陸の海峡両岸関係協会の陳雲林会長が率いる代表団は、3日から7日まで台湾を訪れ、両岸の郵便、航空の開通とビジネスの促進について、台湾の海峡交流基金会と会談を行い、関連する協定を結びました。中国国務院台湾事務室の範麗青報道官は、12日北京で、「この会談で満足できる成果をあげることができた。これらの成果は、両岸関係の平和的な発展のための新しい原動力となった」と述べました。
今年に入って台湾海峡両岸の人民の努力のもとで、台湾の情勢は大きく変化しています。6月、大陸の海協会と台湾の海基会は、9年間中断していた会談を再開しました。今回、海峡両岸関係協会の陳雲林会長の台湾訪問は、海協会と海基会の最高幹部が始めて台北で行う会談です。この会談の成果は両岸各界の人々に高く評価されました。国務院台湾弁公室の王毅主任は、「陳雲林会長の台湾訪問は、両岸関係の歴史に新しい1ページを開いた。これは、開拓の旅、協力の旅と平和の旅となる」と評価しました。台湾の最新の世論調査によりますと、7割以上の台湾同胞は、会談を制度化することによって、両岸の交流上、存在する問題を解決することを支持し、6割以上の人は、今回調印された協定は、台湾経済の発展に役立つと考えていることがわかりました。
国務院台湾弁公室の範麗青報道官は12日、陳雲林会長の台湾訪問を改めて評価しました。
「海峡両岸の同胞と国際世論は、今回の陳会長の訪問を高く評価している。4つの協定書が調印され、実施されると共に、両岸民衆の交流がますます盛んになると見込まれている。両岸経済協力がさらに強化され、両岸同胞の感情がさらに深まり、両岸関係が今後さらに発展していくだろう」
陳雲林会長は、この台湾訪問で、両岸の空輸直行便、海運直行便、郵便協力、食品安全などの議題で、海基会と協定を結びました。また、会談の中で、国際金融危機への対応、両岸の金融協力と経済協力の方法を討議しました。さらに、大陸住民が台湾を旅行する際の条件の改善を話し合い、パンダの贈与などの問題を解決ました。
これについて、範麗青報道官は、「陳会長が台湾訪問で大きな成果を収めたと同時に、台湾民進党が組織した反対運動も発生した。この活動は、大多数の台湾民衆の意見を代表していないと思う」と述べました。
この会談での合意によりますと、台湾同胞が長い間待ち望んでいるパンダの「団団」と「園園」の2頭が、間もなく台北の動物園へ届けられます。パンダの贈与の手続きについて、範報道官は、次のように語りました。
「目下のところ、海峡両岸の関係部門は、運送のための専用機、設備、スタッフの育成などの準備を急ピッチで進めている。パンダをできる限り12月までに台湾へ送りたい」
伝えられたところによりますと、海協会と海基会の次の会談は、来年に行われます。会談のテーマは、犯罪の取り締まり、金融協力、両岸の漁業従事者の労働契約、知的財産権、両岸記者の駐在などがあります。(担当:任春生)
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