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三峡ダムプロジェクト、環境保護作業が高評価を受ける
   2008-11-03 17:42:07    cri














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 世界最大の水利プロジェクトとして知られる中国の長江三峡ダムプロジェクトは、今年末に終了し、16年間に及ぶ建設工事に終止符を打つこととなりました。このほど、三峡ダムプロジェクトにおける水資源の開発と保護に関するシンポジウムが開かれ、中国、アメリカ、ロシア、ドイツなど18カ国から130人以上の代表がこれに参加しました。シンポジウムの席上、環境保護における中国の取り組みは、関係者から高く評価されました。

 三峡ダムは長江上流域と下流域の境目に位置するため、この建設プロジェクトは、長江の治水・開発工事における重要な一環とされており、また、洪水予防、発電、水上運輸の面でも重要な役割を果たています。しかし、建設は環境にもマイナスの影響をもたらしています。世界自然基金会中国分会の朱春全氏は「水力発電の開発は、必ず河川の状態に影響を与えるし、魚類の回遊にも支障があるだろう。ダムの建設工事が終了後、泥などが下流域に積もり、これにより、長江デルタ地域の状況も変わる恐れがある」と述べています。

 朱春全氏は、また「国際環境保護団体の一つとして、世界自然基金会は、三峡ダム工事の生態環境に対する影響に関心を寄せているが、水力発電の開発には反対しない。水力発電は、クリーンエネルギーの利用として温室効果ガスの排出削減にもつながる」と述べました。

 三峡ダムの建設と運営を担当する中国長江三峡工程開発総公司の曹広晶副総経理は、記者のインタビューに答えた際「三峡ダムプロジェクトにおいて、われわれは生態環境保護を最も重要な作業として行ってきた。工事開始当初、中国は『建設工事と環境保護を両立させる』という方針を打ち出し、水利、環境保護、農業、気象などいくつかの部門による生態・監視測定システムを確立した」と説明した上で、「三峡ダム工事では、各建設段階の貯水が始まる前に、ダム沿岸の1000キロに及ぶ地域の災害状況を把握・調査していた。これには、およそ100億元あまりの資金を投入した。また、政府はダム地域と長江上流域の水汚染や水土流失の改善に努め、防砂林の建設もスタートさせた」と語りました。

 環境保護における中国の取り組みは、各国の関係者にも認められました。アメリカ大自然保護協会中国部の張爽首席代表は「三峡工程開発総公司が毎年環境保護に投入している資金は、4億から8億元で、中国にあるすべての国際環境保護機関の資金を合わせても、この金額にはならない」と三峡工程開発総公司の取り組みを高く評価しました。

 紹介によりますと、各国の環境保護関係者は、海外における水利工事の経験を説明し、環境保護の面で中国と協力したい意向も示しました。(翻訳:コオリ・ミン)

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