中国の温家宝首相とロシアのプーチン首相は28日モスクワで会談しました。
この中で双方は、各分野における両国間の協力と共に関心を寄せる国際・地域問題をめぐり、十分に意見交換を行い、見解の一致に至りました。
会談後、両国首相は合同で記者会見を開きました。
温家宝首相は、「プーチン首相との会談は、両国の戦略的協力パートナーシップに基づき、また当面の世界経済と金融危機に対応して行なわれた。重要な意義があり、注目を集めた」と述べました。
さらに、温家宝首相は「国際情勢が複雑化し、世界の金融市場が動揺している中、中国とロシアが両国間の戦略的協力パートナーシップを強めることは世界の平和と安定を擁護する上で重要な意義がある。私とプーチン首相は、各分野における協力と共に関心を寄せる国際・地域問題をめぐり十分に意見を交換し、多くの問題で見解の一致を見た。これは両国の友好協力関係と将来にとって重要な意義を持っている」と述べました。
温家宝首相はまた、「相互尊重と平等互恵を基礎に、中国とロシアの関係は全方位にわたり、経済、貿易、金融などの分野も含まれている。今回の会談で両国首相は金融分野のリスク対応と協力を最重要課題とした。これは両国の金融・資本市場の安定と経済の順調かつ急速な成長にとってプラスとなる」と強調しました。
これに対し、プーチン首相は中国との戦略的協力パートナーシップを高く評価した上で、「ロシアは中国と共に、ぞれぞれのメカニズムを生かして、重要な問題で協調と共同調整を強化し、各分野で友好交流と協力を推進していきたい」と述べました。
さらに、プーチン首相は、「今日の世界で、中国とのように協力内容が豊かで協調メカニズムが発達した国は見当たらない。ロシアと中国はすべての分野で相互協力を強化している。両国は各分野の協力の機会をより効果的に活用すべである」と述べました。
今回の中国とロシアの首相会談で双方は経済貿易協力の質的向上について検討し、宇宙や航空、新素材、石油天然ガス、電力、原子力発電などで幅広い協力を推進することで合意しました。(ジョウ)
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