昨日10月17日は「国際貧困撲滅デー」でした。
ニューヨークの国連本部でキャンペーン活動がスタートしました。
活動には国連総会のブロックマン議長、ミギロ常務次長と赤坂(あかさか)広報次長などが参加しました。
1992年の国連総会で10月17日を「国際貧困撲滅デー」に制定し、貧困の撲滅を広く認識してもらうことを目的としています。
今年は「貧困層の人権と尊厳」をテーマとしています。
潘(パン)基(ギ)文(ムン)事務総長はキャンペーンにメッセージを送り、「貧困を撲滅するために人権と尊厳を十分に重視しなければならない。意思決定や生活に影響を与える活動に貧困層を参加させるべきである。加盟国はすべての住民の尊厳(そんげん)と平等(びょうどう)の権利を保障し、貧困の撲滅と正義の実現のために力を尽くすべきである」と述べました。
挨拶に立ったミギロ事務次長は「2015年のミレニアム開発目標達成に向かい、我々は全加盟国のすべての力を結集して開発協力のための基盤(きばん)を作るべきである」と述べました。
国連の人権と極度な貧困に関する独立専門家カルモナ氏は「世界で14億人の人々が極度の貧困状態におかれている。5人に1人が人間としての基本的な生活が保障されていない。金融危機、食糧と原油の価格高騰で世界の貧困撲滅活動は大きな困難に直面している。加盟国政府は貧困撲滅に伴う貧困層への人権と尊厳の付与を義務とするだけでなく、使命ともすべきである」と述べました。
同日、国連ミレニアムキャンペーンが主催した「貧困をなくすために立ち上がろう(Stand Up Against Poverty)」という大きなイベントが行なわれました。
このイベントが発足した2006年には世界100カ国以上から2350万人が参加し、ギネス世界新記録となりました。
2007年の参加者は4370万人で記録を更新し、今年は6000万人以上の参加が見込まれています。(ジョウ)
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