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中国の大手乳業メーカー、消費者からの信頼回復に全力
   2008-10-17 20:08:59    cri














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 9月、中国の大手乳業メーカー、伊利と蒙牛の製品を含む多くの乳製品からメラミンが検出されました。中国の乳業業界はかつてないほどの深刻な事態に陥ることになりました。乳業メーカー各社が陳謝し、問題となった製品を回収したものの、消費者は依然として中国の乳製品に強い不信感を抱いています。

 このため、中国の大手乳業メーカーが信頼感の回復のために全力を挙げています。

 伊利グループの張剣秋最高経営責任者は、「この事件に衝撃を受けました。大きな不安を抱き、ひどく心を痛めております。現在、われわれはすべての原料乳に対して、これまで行っていた116の検査項目に加えて、メラミン検査を行っています。そして、検査に合格し出荷可能な原料乳に対しても、政府の品質検査部門が再び検査を行うという二次検査を実施しています」と述べました。

 ところで、政府の関連部門の調査によりますと、メラミンを混入したのは、酪農家から原料乳を買い入れる段階であると判明しました。このことから、伊利と蒙牛両社は、原料乳の買い入れへの監督を強化することにしました。買い入れの店や運搬車に対して24時間体制の監視を実施しています。

 内蒙古自治区政府も、不合格製品の出荷禁止やおよそ4000人を原料乳買い入れ店に派遣して監視しています。同時に、酪農家を保護するために、補助金を支給しています。自治区の郭啓俊副主席は、「酪農家の利益を保護するため、原料乳を捨てたすべての酪農家に対し、中央政府から1億元、自治区政府は8000万元を支出しています。また、企業が一日も早く正常な生産体制に戻れるように援助を行っています」と述べました。

 現在、中国の乳業メーカーの原料乳は、大規模経営の牧場のほか、酪農家からも集まっています。そのため、供給源の安全を確保するため、大規模牧場の建設が最も重要な課題になっています。蒙牛の楊文俊社長の話によりますと、現在、グループには1万頭の乳牛を生産している大規模牧場が7ヶ所あり、全原料乳のうち半分近くを提供しています。今後、さらに20ヶ所建設するということです。伊利グループの張剣秋CEOも、今後5年から10年間で、牧場建設に毎年数億元を投じていくと話しました。

 一方、零細経営の酪農家に対して、内蒙古自治区政府は、集中的な飼育方法を進めています。つまり、自分の乳牛を大型飼育場に預け、そこで乳牛は高度な基準に基づいて飼育され、酪農家は毎年配当を受けるという形利益をえます。

 この方法は内蒙古自治区内で全面的に行われています。これについて、自治区政府の任亜平副主席は、「今回の事件から得られた最大の教訓は、零細経営酪農家を管理することは難しいということです。次の段階における最も重要なことは、原料乳の買い入れ段階から全行程への監督に万全をつくすことです。これらの乳牛を集中して飼育し、疫病予防や飼育の標準化を図ります。この事業を全面的に展開するプロセスを早急に行う必要があります」と強調しました。(朱丹陽)

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