中国が15年の歳月をかけて編さんした本草学の研究書「中華本草」が、このほど専門家の審査をパスしました。
本草学とは、植物や動物、鉱物などを対象に、それらを薬物にする目的で産地や形態、効能などを研究する学問です。中国では、これに関する代表的な研究書として明代の「本草綱目」(李時珍著)がありますが、それを含めて従来の本草学を集大成しようと、中国国家漢方医薬管理局が全国の医科大学や医薬研究機関などの専門家507人を組織して研究書「中華本草」の編さんに当たってきました。
「中華本草」は総文字数およそ4000万字に上り、薬物の種類や参考文献の数としては史上最多となります。また、初めてチベット族、モンゴル族、ウイグル族、タイ族など少数民族の薬物を紹介しています。(翻訳:鵬)
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