中国社会科学院は10日「2008年秋季報告書」を発表しました。報告書は「国際経済のマイナス要素と厳しい自然災害に見舞われても中国経済の成長という基本的面は変わっていない。今年から来年にかけて中国経済の成長スピードは緩やかになるだろうが、それは経済の周期的調整の変動であり、減速していくかどうかは今のところ定かではない」と指摘しています。
また「現在、不確定要素は多いが、中国経済の成長に向けて有利な条件も少なくない。具体的に言えば、第1に、マクロ調整レベルが著しく向上したことである。第2には、物質的基盤がしっかりしていることである。第3に、外貨準備が充足していることである。6月末現在、中国の外貨準備高は1兆8088億ドルに達し、外部の経済金融リスクへの抵抗力が備わった。同時に、食糧は長年続けて増産となり、インフレ抑制や社会の安定を保障する上で大きな役割を果たした」としています。
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