29日夜、中国国務院は北京で盛大な建国記念日祝賀レセプションを行いました。挨拶に立った中国の温家宝首相は「中国は引き続き、改革開放政策を実施し、経済や社会の発展を推進し、また、一貫して平和発展の道を歩み、世界の恒久的な平和や共同繁栄の構築を推進していきたい」と述べました。
29日夜の人民大会堂は祝日の雰囲気が溢れていました。中国の胡錦涛国家主席ら党と国の指導者および国内外の1000人あまりの来賓が一堂に集まり、建国59周年を祝いました。祝賀レセプションは国歌斉唱から始まりました。温家宝首相は中国共産党中央および中国国務院を代表して、全国民、香港やマカオ、台湾同胞に祝賀の意を示し、また、中国の建設を支持し、関心を寄せる世界の人々に感謝の意を表明しました。
その中で、温家宝首相は「2008年は中国にとって、ありきたりの一年ではない。今年、われわれは大雪の災害や四川大地震などの自然災害をのり越えた後、北京で第29回オリンピックと第13回パラリンピックを成功裡に開催した。その上、このほど、有人宇宙船『神舟7号』を打ち上げ、宇宙飛行を成功させた」と述べました。そして、改革開放が中国に対して持つ大きな意義について、「改革開放は中国に大きな活気をもたらした。社会全体が改革開放によって活気づいた。その後、わが国の経済は急速な成長をつづけている」と語りました。
一方、中国は社会主義の現代化建設でいろいろな困難にぶつかり、解決しなければならない課題もたくさん抱えています。こうした問題について中国政府は解決することに確信を持っています。今後、中国政府は引き続き、思想を解放し、改革開放政策を実施し、調和のとれた社会の構築に努めていきます。また、中国大陸は香港やマカオ同胞とともに、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を促進すると同時に、海峡両岸関係の平和発展の新しい局面を作り出すため、台湾同胞とともに努力していきます。
対外交流について、温家宝首相は「われわれは終始平和発展の道を歩み、独立自主の平和外交政策を実施し、恒久的平和や共同繁栄の世界の構築を推進していく」と述べました。
この祝賀レセプションに出席した来賓たちは建国59周年に祝賀の意を示すと同時に、2008年に中国が収めた成果について、高く評価しました。次は中国駐在ルワンダ大使の談話です。
「2008年は中国にとって重要かつ実りの多い一年だと思う。中国は今年北京オリンピックを成功させたほか、有人宇宙船『神舟7号』の宇宙飛行を立派に成し遂げた」と語りました。
|