北京の著名作家・劉一達原作、83歳の近藤昌三訳の話題作「北京の子 人虫児(レンチュル)」がこのほど日本で出版されました。
本書は1994年に中国で出版され、作者が骨董家、貸家業、ダフ屋など、商いの達人「人虫児」たちの内幕を潜入取材し、改革解放後の庶民の喜怒哀楽を描いた作品です。小説というよりドキュメントに近いと評価されています。
訳者の近藤昌三氏は高校時代を北京で過ごしたことがあり、中国語や北京のフートン(胡同、北京旧市内に残る横丁)、四合院といった風土文化に大変関心を持っていました。日中友好の願いを込めて、平和友好条約締結30周年の今年に本書を出版したということです。(閣)
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