フィリピンのアロヨ大統領は3日マニラで、南部の反政府武装勢力「モロ・イスラム解放戦線」と和平交渉を進める代表団を解散すると発表し、今後は和平プロセスに直接の影響力を持つ関係者を含めて交渉を進める考えを示しました。
アロヨ大統領はこれまでの声明の中で、「和平を進めるには、利利害関係のあるより多くの関係者が交渉に加わるのが前提となる。政府は、和平の実現や法律制定の推進、法体制の構築に努力する」と述べまています。
また、エルミタ大統領補佐官は、「大統領はまた、反政府武装勢力が武力を放棄しない限り、交渉を行わないと決めた」と明らかにしました。このほか、アロヨ大統領は別の声明で、「最近の暴力行為により、政府は再びモロ・イスラム解放戦線と和平協定を結ばないことにした。さらに、武装勢力に対する掃討作戦と取締り活動を続ける」と語りました。(翻訳:洋)
|