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ハリケーン「グスタフ」、国際原油価格に影響
   2008-09-02 16:46:40    cri














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 9月1日午前、ハリケーン「グスタフ」はアメリカ本土に上陸したあと、「レベル2」の強さに弱まりました。これを受けて、国際原油価格は下落しました。専門家は、ハリケーン「グスタフ」は原油価格を変動させる重要な要素となり、国際原油価格の変動は今後さらに激しくなるだろう」との考えを示しました。

 ハリケーン「グスタフ」が上陸する直前の8月31日、アメリカは重要なエネルギー基地で、メキシコ湾にある石油と天然ガスの生産設備をほとんど閉鎖しました。この影響を受けて、ニューヨーク商品取引所の軽質油の10月渡し価格は1バレル116ドル以上に上昇しました。その後、ハリケーンの強さが「レベル2」になってから、原油価格は少し下落しました。

 「世紀の暴風」と言われるこのハリケーン「グスタフ」はアメリカに上陸する前に、カリブ海沿岸を襲い、80人あまりが死亡しました。アメリカ東部時間の1日午前10時30分、ハリケーンはルイジアナ州に上陸しました。アメリカ政府はそれまでに数百万人を避難させたり、近海地区の石油と天然ガスの採掘作業などを一時停止したりするなどの対策を講じました。

 ハリケーン「グスタフ」はアメリカメキシコ湾地区の石油と天然ガスの生産施設および精錬工場に大きな影響をもたらす恐れがあることから、大変注目されました。メキシコ湾地区はアメリカにとって、重要なエネルギー拠点です。通常、メキシコ湾地区の石油と天然ガスの毎日の産出量はアメリカ全体の産出量のそれぞれ25%と15%を占めています。その上、石油の精製能力はさらに全国の能力のおよそ半分を担っています。

 ハリケーン「グスタフ」の影響で、メキシコ湾地区の96%以上の石油生産設備、82%を超える天然ガスの生産設備および重要な燃料運輸システムは8月31日に閉鎖されました。また、大部分の作業員も作業場から避難しました。今回のハリケーンの影響でイギリスの石油会社・ブリティッシュ・ペトロリアルとアメリカの石油会社・シェブロンは、生産を停止あるいは施設を閉鎖しています。アメリカの最近の分析報告によりますと、ハリケーン「グスタフ」の影響で、メキシコ湾地区の原油産出量は一日に120万バレル減ることになるということです。そのため、原油価格は今後、1バレル10ドル以上値上げされると見られています。

 今年の原油価格は全体的に見れば、上昇傾向にあります。ニューヨーク市場の原油価格は今年の初めに、1バレル100ドルの大台を突破した後、高騰を続けていました。特に7月11日には、1バレル147.27ドルと、史上最高値を更新しました。その後、世界経済の後退やアメリカドルの切り上げなどによって一時大幅に下落しました。しかし、今回のハリケーン「グスタフ」の影響で、原油価格の変動はさらに激しくなると予測されています。アメリカ石油業界の専門家は、今後の原油価格の動きについて、「ハリケーン『グスタフ』はメキシコ湾地区の原油供給に影響を与えた。今後原油価格の変動はこの地区の石油業界がどう回復するかによって、決まる」と分析しています。

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