張国栄(レスリー・チャン)を追悼するコンサートが9月12日、重慶オリンピック体育センターで開かれる。コンサートでは、四川大地震の復興支援金の募集も行われる。張国栄となじみの深い張学友(ジャッキー・チュン)は歌手として出演するだけでなく、コンサートの芸術総監督も務める。張学友はコンサートのプロモーションで、「張国栄と僕は一緒にミュージカルをやる予定だった」「実現できなかったのが本当に心残りだ」と語った。「広州日報」が伝えた。
(1)張国栄追悼公演を監督
張学友と張国栄が深い友情を結んだのは「欲望の翼」での共演がきっかけ。張学友によると、「張国栄は常に完ぺきを求めていた。それが彼の原則だった」。9月の追悼コンサートも張国栄の流儀にのっとり完全なものにしたいという。張学友は2人の協力を振り返り、「張国栄と僕は一緒にミュージカルをやる予定だった。2人のヒーローが音楽や愛情のために競い合うというストーリーも考えていた。実現できなかったのが本当に心残りだ」と無念さをにじませた。
今回のコンサートの出演者招待を担当する張学友のマネージャー・陳淑芬によると、張国栄の親友だった張衛健(ディッキー・チョン)、譚耀文(パトリック・タム)、張智霖(チャン・チーラム)、グループ「グラスホッパー」らも登場し、歌を捧げる予定だ。歌われるのはほとんど張国栄の名曲ばかりだという。
沈んだ調子だった張学友だったが、「コンサートの目玉は何か」との質問が出ると、「僕が出演することは目玉にはならないかい」と返してみせた。コンサートの重慶での開催は、「重慶に好感を持っていた」という張学友にとって楽しみなことであると同時に、張国栄の願いをかなえることでもある。「張国栄は生前、四川や重慶への旅行を計画していた。結局そのチャンスが訪れることはなく、かなえられなかった望みの1つになった」。
陳淑芬は、「コンサートの売上金の一部は四川大地震の被災地に寄付される。それは慈善事業を常に気にかけていた張国栄の願いでもある」と語った。
(2)舞台裏で実力試したい
今年47歳になる歌神・張学友は、「次のアルバムはいつ登場するのか」という質問に対して、「60歳になっても舞台で歌や踊りを続けるというわけにはいかない。舞台裏にひいて、自分の経験を新人に伝えなければならない」と述べ、歌謡界からの引退を突然ほのめかした。
「舞台パフォーマンスは経験を重ねていくプロセスでもあるけれど、体力とも大きな関係がある。舞台裏では体力はいらない。僕も舞台裏で自分の実力を試してみたい。商売をするというのではもちろんない。僕に会社を運営させようとしても無理だよ」と張学友は語る。
次のアルバムについては関係者との会議がまもなく開かれる予定だ。「これまでのアルバムでは僕自身が参加していたけれど、次のアルバムでは手を緩めようと思っている。自分では何も構わない。一番気楽なやり方さ」と張学友は語った。
「人民網日本語版」により
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