「北京2008年武術大会」が21日から24日までの4日間、オリンピックスポーツセンター体育館で行われています。
今回の武術大会は北京オリンピック組織委員会と国際武術連盟が共同で主催するもので、大会には43の国と地域から100人以上の選手が参加しています。
武術は中国で発祥したものですが、世界中に愛好者がたくさんいます。
ポーランドのトップチェフスキ選手は「自宅付近に武術学校がある。母に言われて練習に行ったが、始めは武術や太極拳が何か全然分からなかった。1回目の練習は友人や家族とともに行った。その時から武術は大好きになった」と語りました。
男子長拳に参加したロシアのウデロフ選手は「ロシアで武術はスポーツとして僅か15年の歴史しかないものの、レベル・アップは速かった。武術の神秘の魅力に惹(ひ)かれて練習を始めた若者は多くなっている」と語りました。
ここ数年、世界で武術の練習に参加する人が多くなっているため、武術をオリンピックの実施競技に加えるよう呼びかける声が高まっています。
一方、国際オリンピック委員会は競技の肥大化を抑制する方針を実施し、ゴルフ、スカッシュ、空手道、7人制ラグビー、ローラースケートなどもオリンピックの実施競技入りを目指しています。
今回の北京武術大会で国際オリンピック委員会のロゲ会長と北京オリンピック組織委員会の劉淇会長は22日、女子剣術槍術(けんじゅつそうじゅつ)総合の授賞式に出席しました。
第2位を獲得したマカオ特別行政区の韓静選手は「出場した選手で私は最高齢で、今大会は私の最終試合である。私は出来る限りの技能を披露し、中国人だけでなく、ロゲ会長をはじめ、海外の選手、監督、役員に武術の広さと深さを感じさせたい」と述べました。
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