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五輪「街角ボランティア」が市内で活躍
   2008-07-10 16:44:45    cri

 北京五輪期間中、市内各地で道案内などを行う「街角ボランティア」が、7月に活動を開始し、10日間あまりたちました。現在、総勢40万人が市内500ヶ所のボランティア・ステーションで活躍しています。そのうちのひとつ、王府井繁華街のボランティア・ステーションの様子を取材してきました。

 連日30度を超える真夏日の中、繁華街の広場の一角に張られた広さ3畳ほどの白いテント、その上には「volunteer」と赤で書かられています。両脇には北京の市街地図、地下鉄の路線図、北京の当日の気象情報が書かれたホワイトボードが置かれ、その横には宣伝ポスターの立て看板がずらりと並んでいます。ここではボランティア8人の仕事をしています。

 「最近は暑さで夏ばてして、ステーションを訪れる人が増えています。だから救急箱には絆創膏や包帯、胃薬などのほかに、夏ばてに効く薬も用意しているんです」

 そう話しながら、若い女性ボランティアの黄さんが救急箱を見せてくれました。

 彼ら「街角ボランティア」たちは、開催期間の前後、北京を訪れる旅行者や市民に対して、交通や道案内、気象予報等の情報、そして、通訳や応急医療など、幅広いサービスを提供します。それに対応するため、8人はそれぞれ違う得意分野をもちます。ウィグル族のボランティアはウィグル語の通訳要員。大学生ボランティアは英語ができますし、看護婦のボランティアは応急医療といったように、各自の持ち味を十分に生かして、仕事をするのです。

 この1週間あまり、訪れた利用者の用件で一番多いのは、やはり道案内でした。そして、その半数が外国人からだったそうです。英語や中国語ならば大丈夫ですが、一番困ったのは、東欧や東南アジアからやってきた人。言葉が分からないため、そもそも、どこの国の方か分かりません。「国が分かれば、電話で通訳サービスを呼べるのですが・・・」とボランティアの一人は苦笑します。そこで、このあと彼らは世界の国旗が描かれたポスターを買って、国籍が分からないときには、指で指し示してもらうようにしたそうです。マニュアルに載ってないことも、ボランティアたちは現場で試行錯誤しながら、よりよいサービスを目指しています。

 北京五輪の開幕が近づき、北京を訪れる人々が増えるに従って、「街角ボランティア」の仕事も多くなります。期間は7月1日から10月8日までの100日間。長丁場ですが、「北京の顔」ともいえる彼らの活躍に期待したいものです。(文責:黄恂恂)

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