第4回中米戦略経済対話が17日、アメリカのメリーランド州のアンナポリスで始まりました。中国国家主席の特別代表である王岐山副首相とアメリカ大統領の特別代表のポールソン財務長官がこの対話に出席しました。アメリカのカーネギー国際平和基金の上席研究員であるカイデル博士は中国国際放送ワシントン特派員のインタビューを受けた際、「中米戦略経済対話は両国関係の推進に極めて重要な役割を果たしているだけではなく、世界経済にもプラス影響を与えている」と述べました。
中米戦略経済対話は両国の経済分野におけるハイレベル対話の一つです。この対話のシステムはアメリカが提案し、両国の検討を通じて、2006年9月20日にスタートしました。この席では、共に関心を寄せる両国と世界の戦略的な経済問題について討議がなされ、中米専門家の高い評価を受けています。
カーネギー国際平和基金はアメリカの知恵の宝庫と呼ばれている団体です。この基金のカイデル博士はかつて、アメリカ財務省東アジア弁公室の副主任でしたが、その任期内にも、中米ハイレベル経済貿易対話システムの確立に積極的に参与しました。これについて、カイデル博士は、「私は財務省にいたときから、米中ハイレベル経済貿易対話システムの確立を切望していた。長年の努力により、米中戦略経済対話は今年、4回目を迎え、貿易及びそのほかの分野における両国の話し合いを推進することができた。両国関係はこの対話を通じて、より緊密になった。対話は両国首脳の意志疎通にきわめて価値のあるルートだ」と述べました。
カイデル博士はまた、「対話は双方の理解にプラスとなっただけでなく、問題の具体的な解決にも役立った」と述べています。
「例えば、食品やその他の製品の安全性問題で、対話はその潜在力を十分に示した。製品の安全問題は中国だけではなく、そのほかの国からの輸入品にも存在する。さらに一部の国の安全性問題を抱える製品の割合は中国より高い。呉儀前副首相とポールソン財務長官はこの問題を素早く解決し、両国の貿易に新たな活力が注ぎ込まれた。これが立証するように、対話は積極的な効果を上げたといえる」
カイデル博士は、また「対話のシステムは長期的なものだ。多くの問題は短期間では解決できない。しかし、対話の進展に伴い、双方の意見の食い違いは少なくなった。これは両国の関係がますます成熟してきたことを物語っている」として、次のように述べています。
「対話は、かつて、ブッシュ政府の政治的意図を持つものと言われてきたが、現在、幅広く認められてきた」
カイデル博士は、第4回中米戦略経済対話によって、両国の互恵関係が強化されるよう期待すると語りました。(翻訳:董)
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