3日間にわたって開かれた世界食糧サミットが5日、国連食糧農業機関(FAO)本部のあるローマで終了しました。
サミットでは、世界的な食糧価格の高騰がもたらすマイナスの影響を無くすため、世界的な連帯の強化を図ることが確認されました。
サミットで採択された「気候の変動とバイオ燃料のチャレンジ」という宣言は、各国は遅くとも2015年までに世界の飢餓人口を半減させること、それに食糧問題を、政治や経済的な圧力をくわえる手段に利用すべきではないとの点で共通の認識に達し、また、世界の農産品市場の自由化の程度を高めるため、農産品の輸出制限を無くすよう各国に呼びかけたとしています。
国連食糧農業機関のディウフ事務局長はサミット閉幕後、「関連諸国と国際機構は世界の食糧危機に対応するため、65億ドル以上を寄付する意向を示している」と話しました。(翻訳:閣)
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