第一回中国・イギリス経済対話が15日、北京で開かれました。双方は、「中国とイギリスの経済協力」をテーマに、中国とイギリス経済の持続可能な発展、金融サービス業の協力、経済のグロバール化のチャンスとチャレンジといった三つの議題について意見を交わしました。
この対話には、温家宝首相の代表、国務院の王岐山副首相、イギリスのブラウン首相の代表であるダーリング財務大臣がそれぞれ経済、財政、金融、貿易、外交などの部門の責任者を率いて参加しました。
この経済対話が終わった後、王岐山副首相とダーリング財務大臣が共同記者会見に出席しました。双方は、この経済対話は中国とイギリスの経済分野の互恵協力、両国の全面的な戦略パートナー関係の発展にプラスになることで合意しました。
これについて、王岐山副首相は、「双方は、『中国とイギリスの経済』をテーマに、踏み込んだ意見交換を行った。この対話の開催は、両国の首相が副首相レベルの経済対話を開くという目標が実現したことを意味している。今回の経済対話は、両国の経済分野の協力、両国の全面的なパートナー関係の推進に役立つものだ」と述べました。
両国の経済対話を開く目的は、経済分野の協力を推進し、重要な国際経済問題における両国の交流を拡大し、共通認識を広げ、全面的な戦略的パートナー関係を深めることにあります。
15日の対話の中で、中国とイギリスは、いくつかの議題での認識が一致しました。双方は、民間用のハイテク製品の貿易を拡大し、双方の貨物貿易とサービス業貿易でのバランスの取れる発展を促進することで合意しました。イギリスは、EUが一日速く中国の完全な市場経済の地位を認めることを推進することを約束しました。共同記者会見で、ダーリング財務大臣は、次のように述べました。
「われわれの対話は、一つの共通認識に立っている。それは、開放的な市場と自由貿易は経済繁栄のコアである。経済を持続的に発展させる要素だということだ。われわれは、建設的かつ積極的な役割を果たし、開放的かつ透明の投資体制を作ることで認識が一致した」
そのほか、双方は、金融サービス業分野での協力には巨大な利益があることを認めるほか、両国の金融管理部門の協力を強化し、国際金融管理体制の改善にともに参加することで合意しました。双方は、また、気候変動の問題で協力を強化することで意見の一致を見ました。
両国がこの対話で達成した共通認識について、王岐山副首相は、「これは、両国が相違点を超えて、戦略的相互信頼を推進し、互恵協力を実現することができることを示している」と強調しました。
なお、両国は今回の対話で、第二回中国・イギリス経済対話を2009年イギリスで開くことを決めました。(翻訳:任春生)
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