長野県日中友好協会と中国国際放送局が共同で設立した「長野ラジオ孔子学堂」が5日、開講式を行いました。
一年余りの準備作業を終え、「長野ラジオ孔子学堂」は開講式を迎えました。長野日中友好協会の井出正一会長は挨拶で次のように話しています。
「中国は今、中国語と中国文化を世界に広げようと各国で孔子学院と言う施設を作っています。日本の一部の大学にもこういう施設ができています。長野県日中友好協会と共同で作った孔子学堂は民間のものとして日本では始めてのことで、大変光栄に感じています」
また、崔天凱日本駐在中国大使が開講式にお祝いのメッセージを送り、「長野県日中友好協会と中国国際放送局が共同で設立したラジオ孔子学堂を通して、更に多くの日本の方々が中国を理解し、中国人のよき友人になるに違いない」と述べました。
ところで、「長野ラジオ孔子学堂」は、1975年に設立された長野中国語を学ぶ会が前身になっています。学ぶ会の北沢久会長は、「長野孔子学堂の設立に伴いまして、本日から実質的に孔子学堂の中国語講座の教室となります。私たちは、これまで通り中国語を習得して、日中両国の友好交流に貢献するという目標に向かいまして実績を伸ばしてまいりたいというふうに思っております」と語りました。
また、学ぶ会の創始者、今年80歳を超えた原山繁夫元会長は、「中国語を学ぶ会をやって、それが今日の繁栄になって、孔子学堂でまた一段と飛躍したのでたいへん喜んでいます。これからももっと中国語の学習に頑張っていきたい」と述べました。
そして、学堂の成立に努力を払ってきた長野県日中友好協会の布施正幸事務局長は、「準備過程でそんなに苦労したことを忘れてしまいましたが、前向きに頑張っていきたいと思っています。より内容のある中国語の学習ができるではないかと先生たちはだいぶ張り切っています。孔子学堂の名前に恥じのない授業をして、これから発展が期待されると思います」と話しています。
新しく発足したラジオ孔子学堂には、地元に留学している中国留学生も中国語の教師として活躍しています。その中の一人、王イツ男さんは、こう語りました。
「みんなは中国が好きなようです。レッスンで中国の歴史などに関してよく聞かれます。自分は自らの国についてもっと知らないと答えられない恐れがあるので、頑張っています」
孔子学堂を通して、中国を理解し、中国語を勉強したい日本の方は少なくありません。茂木米子さんという方は、インタビューに応じて次のように話しました。
「孔子学堂のことが耳に入った時に、それじゃ毎日中国語にふれられるのかしらとすごく喜びました。人とコミュニケーションを取るための言葉を覚えることは一番ですね」
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