新華社昆明3月17日発 中国熱帯農業科学院と雲南省農業科学院は、共同で「南西熱帯農業研究センター」を設立することを確認して、南西部とくに雲南の熱帯作物産業の開発と東南アジア、南アジア向けの熱帯農業科学技術交流協力にテクノロジーサポートを提供する考えだ。
「南西熱帯農業研究センター」は地域的農業科学研究センターの方向に向かって、域内の科学技術資源の合理的な分配と高効率利用を促す仕組みだ。
17日、中国熱帯農業科学院と雲南省農業科学院が科学技術協力の枠組み協定を結び、近代的国家熱帯・亜熱帯農業産業技術システムづくりと熱帯・亜熱帯特色名物農産物立地企画をめぐって、共同で「南西熱帯農業研究センター」を設立、総合的実験場と機能付実験室をいくつか設立、タネ資源、バイオテクノロジー、遺伝子育種、製品加工、山地農業、地域経済などの研究と産業化開発を進めていく。
そして、双方は科学技術資源を統廃合し、東南アジア、南アジア向けの熱帯農業科学技術交流と協力を強化、科学技術成果の実用化を加速し、多ルートにわたってハイレベルの研究学術人材、専門技術人材、農村の事情に適した人材の育成を展開する。
雲南省農業科学院の黄興奇院長によると、前向きに域内の農業科学研究機関やチームと結束して、相互補完、競争、調和、共栄の科学研究の局面をつくり、論文を希望の野原で書き上げ、成果を生産、流通、市場の最前線に応用する。
南西部にある雲南省は、熱帯の面積が8.11万平方キロに達し、全国の熱帯面積の約21%を占め、中国で重要なゴム、サトウキビ、香料、生薬など熱帯作物産地だ。長期的に、雲南省農業科学院は、同省の農業開発に強力なテクノロジーサポートを提供しており、東南アジアのベトナム、ミャンマー、ラオスなどの国で優れた交雑水稲、小麦、トウモロコシを普及させるモデル基地を設立しているが、熱帯農業の独自
的な科学イノベーション能力の向上は相変わらず雲南農業科学院の主要な課題だ。中国熱帯農業科学院は熱帯農業の科学研究、開発の方向で、熱帯農業研究の分野で強い研究力を誇っている。雲南省農業庁の孫海清副庁長は、中国熱帯農業科学院と雲南農業科学院が協力を強化すれば、強みの相互補完、互恵・ウィンウィンを実現し、科学技術成果の実用化を加速させると期待する。(翻訳 金慧)
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