全国政治協商会議第十一期第一回会議のスポークスマン呉建民氏は2日午後、北京での記者会見で、まもなく開かれる全国政治協商会議第十一期第一回会議の議事日程と政治協商会議活動の関連内容について記者からの質問に答えました。呉建民スポークスマンはその際、いま、会議の準備活動はすべて終わり、会議は3日に開催されると発表しましたが、この時間は記者の質問に対する呉建民スポークスマンの答えを簡単にご紹介しましょう。　

　全国政治協商会議は中国共産党の指導の下で多党派が協力と政治的協商をおこなう重要な機構で、社会主義の民主を昂揚する上での重要な形式であり、中国での政治活動で取って代わることの出来ない役割を果たしています。政治協商会議は全国委員会と地方委員会とがあり、3日開催されるのは全国委員会の年度会議で、この機構の最高レベルのものです。

　政治協商会議全国委員会のメンバーの任期は5年で、毎年年度総会が開かれますが、今回会議の会期は11日。これには2200名あまりの委員が参加し、国の政治を協議します。この委員会の委員は、中国共産党、各民主党派、無所属、人民団体、各少数民族などの人々からなっています。これについて呉建民スポークスマンは、次のように語りました。　

　「政治協商会議がもつ一番際立った特徴は、各界の人材が集まり協議するということで、今期の会議は多くの各界の新しい優れた人材が会合し、政治協商会議の代表性と特色をこれまで以上に現している」　このほか、今期の全国委員の半分以上は新しいメンバーで、その構造もより合理的であり、中国共産党の党員以外の人が全体の6割以上を占め、女性の委員は前期より1パーセント多い17.7パーセントに達しています。　

　呉建民スポークスマンは、今回会議の主な内容は政治協商会議常務委員会の活動報告を聴取し審議すること、5日に開催される全国人民代表大会の年度会議に列席し、政府活動報告を聴取し、討論すること、政治協商会議第十一期第一回会議の政治決議などを審議し採択することだとしています。　

　ところで、政府の活動などに提案を行うことは、政治協商会議の委員たちが政治に参加し政治を議論する上での重要な形式です。これについて呉建民スポークスマンは、「これまでに委員たちは今回会会議の事務局に300件以上の提案を送っている、これら提案の内容から見て、委員たちが関心を寄せているのは主に国の経済と国民の生計だとした上で「その一つは改革と発展の重要問題であり、これは、例えばマクロ経済のコントロール問題、政府機構の改革問題、金融体制の改革問題、気候変動と環境保護の問題である。もう一つは大衆の利益、大衆の生活と密接にかかわる問題などで、これには物価の安定、就業の拡大、住宅と社会保障の問題、教育と医療衛生体制の改革問題などがある」と語りました。　

　伝えられるところによりますと、委員たちはこのほかにも、民間企業に対する関連政策のいっそうの実施、女性の健康問題、農村の児童の問題などについても提案を行い、また北京オリンピックを立派に運営することについての提案もありました。