新華社情報ロンドン２月２４日発　英ヴァージン・アトランティック航空のボーイング７４７旅客機は２４日にバイオ燃料が部分動力を提供する飛行試験を行った。これは世界初の商用旅客機のバイオ燃料使用だ。

　イギリスメディアの報道によれば、このボーイング７４７ー４００旅客機は当日昼ごろ、イギリスのロンドンヒースロー空港を離陸、約１時間半後、アムステルダムのスキポール空港に無事に着陸、飛行機に乗客はない。この旅客機は４つの主たる燃料タンクを持ち、そのうちの一つは普通航空燃料とバイオ燃料からなる混合燃料を使う。試用のバイオ燃料はココナッツオイルとパームオイルで作る。

　航空業は温室効果ガスの排出源の一つだ。ＥＵの１年前の報告によれば、航空業の温室効果ガスの排出はＥＵ排出総量の３％を占め、１９９０年以来排出量は８７％増加した。

　ヴァージン・アトランティック航空によれば、今回の試験は伝統的な航空燃料より、バイオ燃料による温室効果ガスの排出量が大幅に低下することを裏付けた。それでも、今回の試験はなお疑われる。個別のアナリストによれば、バイオ燃料の地球温暖化対応に役立つかどうかはまだ分からないと指摘した。

　バイオ燃料は伝統的な化学石油に対する依頼の脱出にプラスとなり、また温室効果ガスの排出を削減でき、その発展見通しがかつて見込まれる。しかし、バイオ燃料をめぐり、「エネルギーと人間が食糧を奪う」争議が存在している。科学家の発表した研究結果によれば、食糧作物などで生産するバイオ燃料は地球温暖化に対応できず、逆に温室効果ガスの排出を増加する恐れがあるという。（翻訳　王秋）