新華社上海2月21日発 上海市政府は21日、農業被災対策・春の耕作会議を催し、今年1月下旬から2月初頭まで続けてきた低温・雨・雪害は上海に、大都会として必ず一定の農業を保有しなければならず、大流通・大市場でも現地の農産物供給を無視してはならないという点を自覚させたと指摘した。
今年1月下旬から2月初頭まで、上海で低温、雨・雪、結氷など悪天候が続き、近郊で最低温度が氷点下5.8度に下がり、耕地に雪が積もっている。上海は即時に対策を講じ、地方からの農産物供給不足にあたって、現地の農産物確保機能を果たし、春節に農産物の効果的な供給を確保していた。
上海市政府の役員によると、雨・雪害は上海に改めて、近郊農業は「絶対にあってもなくてもよいものではなく」、都市市場供給の確保という農業の経済機能は相変わらず第一位を占めている点を自覚させた。上海は必ず一定の農業を保有しなければならない。これは、上海が農産物・副産物販売先として担うべき責任で、悪天候の悪影響に対処し、都市の安全を維持、市民が新鮮な農産物を購入できる客観的な需要だ。「大市場、大流通でも現地の農産物供給を無視してはならず、農業の割合が小さくても農業を無視してはならず、農業の比較効果が低くても農業を見捨ててはならない」。
上海市政府は、これから野菜の作付面積を定着させ、野菜など園芸製品の大規模な栽培を進め、飼育方式を変え、養殖の構造を調整、特別な魚介類の供給を増やし、野菜、豚肉、卵類、牛乳、水産物など現地の新鮮な農産物の最低保有量を確保すると、姿勢をはっきりと示した。
今回の被災で、上海市の担当当局は即時に、農業用プラスチックフィルム、マルチフィルムと有機肥料、化成肥料、葉面施肥などの物資を調達し、市財政は速やかに農業用物資補助と野菜価格保険補助に手を打った。上海安信農業保険公司はビニールハウスなどの損失に賠償をはじめ、額にして2000万元に達した。
上海近郊では損壊された農業施設の復旧に踏み切って、早期に生産能力を回復するのが狙い。適時に野菜を種まきし、春の農産物市場供給を確保する。積極的に水稲の作付面積を拡大し、水稲160万ムー、穀物収量10億キロの年度任務を目指す。早期に繁殖力のあるメス豚、豚良種、高品質の準備用メス牛などの補助資金を調達する。
(翻訳 金慧) 新華社より
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