新華社北京2月21日発 21日、中国気象局によると、今冬に入り、中国の平均気温はここ20年の最低で、世界全体の複数の地方が寒波に見舞われ、特に中東地域の気温が史上最低に下がったものの、1月の局地の低気温は世界的に気温が上がるという情勢を改めていなかったと、中国の専門家は表明したという。
21日に開催された2008年初中国気象災害セミナーで、中国気象局気候変動特別顧問、中国工程院院士の丁一匯氏は「1月の世界気温変化図から、地球温暖化は中国など局地の低気温で変わるわけではなかったということが分かった」と表明した。
中国気象局によると、今年1月、欧州の大半、ロシアの大半、チベット、西アフリカ北部、オーストラリア中・西部、北米東部、南米の局地で、平均気温は例年同期より1ー2度高く、そのうち、北緯60度より北部の地域で、気温は4ー9度高くなった。アジアの大半、ロシアの南部、極東地域、西アフリカの南部、オーストラリアの東部、米国の西部などで、気温は1度以上低く、そのうち、中アジアは6ー10度低くなった。
中国気象局予測減災司の矯梅燕司長は「地球温暖化を気温の上昇と受け取るわけにはいかない。地球温暖化は大気、海洋、陸地の相互作用を誘発し、大気や水分の循環を激しくし、気象災害を生む条件を増やすことだ。総じて言えば、地球温暖化は高温、豪雨、台風などの増加、厳寒の減少につながるが、局地では、例外もある」と表明した。
(翻訳 李継東) 新華社より
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