18日に行なわれたパキスタン国民議会選挙が即日開票され、パキスタン人民党は議会の多数議席を獲得したものの、過半数には達せず、単独による組閣は出来ない情勢です。
パキスタンのテレビ局の報道によりますと、これまでの集計で、人民党は76の議席、イスラム教徒連盟(シャリフ派)は66議席、イスラム教徒連盟(ムシャラフ大統領支持派)は38議席を獲得しました。
人民党のザルダリ議長は19日の記者会見で、「人民党はその他の政党、主に、イスラム教徒連盟ナワズ・シャリフ派との連立内閣について検討している」と述べました。
ムシャラフ大統領はこの日、「新政府は各方面と調和的に付き合い、各政党は国家の長期的な利益のために協力して行くべきだ」と述べました。
別の報道によりますと、シャリフ氏はこの日の記者会見で、ムシャラフ大統領の辞任を求め、「ムシャラフ大統領の再任が合法かどうかは司法体制が回復した後に決定するべきだ」と述べました。しかし、ムシャラフ大統領の報道官は、「ムシャラフ大統領はシャリフ氏の要求を拒否する」としています。
さらに、この日、国連のパン・ギムン事務総長は、パキスタン総選挙に注目しているとの声明を出しました。またアメリカ国務省のケシ報道官は、「パキスタンの議会選挙は同国の民主回復への道のりを示した」と述べました。(翻訳 董)
|