公安部は30日の記者会見で、全国の公安機関が2007年に扱った各種の刑事犯罪事件は計474万6千件で、前年とほぼ同数であったことを明らかにした。なかでも、国民の安全に係わる重大犯罪事件は減少してきており、前年同期に比べると事件別では、爆発25.2%、放火11.3%、殺人10.3%、強姦1.9%、誘拐1.5%の減少となった。新華網が伝えた。
昨年の刑事犯罪は主に次の3つの傾向が見られる。
(1)刑事犯罪は総体的に落ち着き、主要な大型犯罪事件も減少傾向を見せている。これは、公共の安全に大きく係わる犯罪事件が減少したこと、暴力犯罪事件が減少したこと、国民の治安意識に係わる窃盗、強奪、強盗などの事件が大幅に減少したことが要因となっている。
(2)社会的な治安状況が改善され、総合的な指標がよい方向に向かって変化している。これは、青少年および失業者の犯罪が明らかに減少したこと、犯罪グループによる犯罪が少なくなっていること、刑事事件の被害者が大幅に減少したこと、国民の社会の治安に対する安心感が高まったことなどが要因となっている。
(3)経済犯罪事件が新たに増加してきている。社会主義市場経済の秩序を乱す犯罪事件は昨年8万4千件で、前年比4.2%増となった。事件別では脱税や知的財産権の侵害といった事件が減少したほかは、どの事件も上昇の傾向が見られる。(編集WM) 「人民網日本語版」より
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