陳徳銘・商務部部長は20日、北京市場を視察した際、当面、豚肉、食用油といった生活必需品価格は高値圏にあるが、市場供給は十分で、価格は安定化を維持、春節期間の大衆需要を満たせると指摘した。
昨年以来、輸送、飼料、人件費のコスト増、国際価格伝導、需給不均衡といった要素の影響を受け、豚肉などの重要な副食品価格は高騰傾向にある。そのうちトウモロコシ、豆粕などの飼料価格の急騰で昨年12月、子豚価格は1.6倍増、生きたブタ飼育コストはさらに増加。豚生殖器呼吸器症候群などの影響で生きたブタ飼育数はある程度低減し、豚肉市場は品不足にある。そして大豆などの搾油作物の栽培面積と出来高の減少に加え、中国食用油の対外依存度は高く、国際市場搾油作物と油脂価格は高騰し、輸入食用油価格は58%増となった結果、食用油市場価格は上昇した。
関連政策措置の実施にしたがって生きたブタ生産は持ち直し、飼育数、特に雌ブタ飼育数は増え、規模化の飼育は盛んに発展し、市場供給量は昨年同期とほぼ同じ。200ヶ所の大型飼育企業に対する調査から見て、07年末時点で子豚飼育数は10月末比で0.3%増、雌ブタ飼育数は0.4%増となったことが分かった。ただ、飼料価格、運賃、人件費、飼育周期、季節消費といった要素の影響を受け、豚肉価格は依然として堅調で、食用油などの関連副食品価格は値上げ傾向にある。
春節前の市場供給事情を調べるために、商務部と北京市の関係責任者は20日、北京市の生きたブタ備蓄、豚肉冷凍、商品小売などの関連企業を視察し、北京市場の豚肉などの副食品在庫が十分で、需給が穏やかであることを明らかにした。(新華社)
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