アメリカ国防省は15日、今年の春にアフガニスタンにおよそ3200人の軍隊を増派し、国際治安支援部隊(ISAF)やアフガン治安部隊と協力して反政府武装勢力タリバンを掃討することを明らかにしました。
ブッシュ大統領は同じ日、ゲイツ国防相による軍隊増派の提案を採択、承認しました。国防省はそのあと、「増派部隊はアフガニスタンに7ヶ月間駐留する。その多くは国際治安支援部隊に所属し、残りはアフガン治安部隊の軍事訓練に当たる」と声明を発表しました。
これに先立って、米国防省は、NATOの同盟国にもアフガニスタンへの軍隊増派を求めました。米国防省のモレル報道官は15日の記者会見で、「米軍の軍隊増派を通じて、NATOの同盟国を激励したい。同盟国もアフガニスタンに軍隊を派遣し、アフガンの国際治安支援部隊の兵力を充実させることを期待している」と語りました。
モレル報道官はまた、「国際治安支援部隊の最高司令官は7500人の増派を求めている。NATOの同盟国やアフガン復興作業に参加している諸国は少なくとも、今回増派される米軍が撤退した後、アフガニスタンに軍隊を派遣することを期待している」と述べました。
米メディアは、「今回の軍隊増派は、タリバンの春季攻撃への対応策で、ブッシュ政権がNATOの同盟国を説得できなかったことが明らかになった」と分析しています。(翻訳:KH)
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