米国食品医薬品局(FDA)はこのほど、黙沙東(中国)有限公司北京事務所から米メルク社製のB型インフルエンザワクチン(商品名「普沢欣」)の自主回収に関する状況報告を受けた。それによると「薬品リコール管理弁法」に基づく監督作業がスタートしており、同ワクチンを使用するすべて機関に対し即刻使用を停止するよう求めたという。国家薬品不良反応監測センターにはこれまで、同ワクチンによる副作用や発病の報告は寄せられていない。
メルク社が行った同ワクチンの製造過程での規定テストで、滅菌プロセスに問題があり、一部の製品に品質上の問題が起こる可能性があることがわかった。このため一定期間に製造された製品をすべて回収することになった。大陸部に輸入された問題製品は累計10万4930ロットで、認証番号は「J2438」。販売先は北京、天津の2市と山東、浙江、福建、広東、海南、四川の6省で、今年10月から販売がスタートしている。同公司と輸入業者はワクチン回収の責任を負う。
「人民網日本語版」
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