来年北京で行われるのオリンピックとパラリンピックのチケット総数は1千万枚を突破する見通しという。莫大な数のチケットを管理し、偽造を防止するために、チケットの製造にはハイテクが使われている。
五輪開・閉幕式チケットは実名制を採用しているが、チケットには個人情報は書かれていない。その代わりチケットに内蔵された幅1ミリの偽造防止用チップに、世界で1つずつしかないシリアルナンバーが書き込まれており、検札機に通すと個人の写真・姓名情報が表示される仕組みだ。観客がチケットを検札機のリーダーに通すだけで、検札機は0.1秒以内にチケットの真偽をチェックする。
チケット内臓のチップに書き込まれたシリアルナンバーは、数字だけではなく、漢字以外のあらゆる記号が用いられている。数字と記号の選択はコンピュータによってランダムに行われ、組み合わせの数は無限に近い。仮に大量の組み合わせを用意して大量の枚数を偽造したとしても、シリアルナンバーの正しい組み合わせを用意できる可能性はほぼゼロに近い上、検札機を複数のチケットで何度も試すのは事実上不可能だ。
「人民網日本語版」
|