中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長(総裁)は29日、中国工商銀行と香港上海匯豊銀行(HSBC)、金融専門誌「ユーロマネー」が共催した中国フォーラムの席上で、「経済は浮き沈みがあるもので、経済の周期的な下方シフト時の影響に耐えられるか否かが、金融業界の競争力の要となる」と述べた。「中国経済網」が伝えた。
周行長の発言は次の通り。
市場経済に身を置くのであれば、経済の周期的な浮き沈みを避けては通れない。経済は世界規模で相互に影響するからだ。中国の金融機関はどれもまだ未成熟で、その多くが経済の変動に応じる能力、マクロ経済を分析する能力、プレッシャーに打ち勝つ能力に欠ける。金融機関は常に、経済の周期的な浮き沈みによるリスクに対応し、リスクを避けるための努力を更に進めなければならない。
米国のサブプライムローン問題については、主にサブプライムローンを証券化した商品の価格が急落したことに原因がある。中国はこの方面においては、市場の変化、特に複雑な状況下で商品価格を見定める能力に欠けており、更なる努力をしなければならない。
中国の金融機関が引き入れる戦略的投資は、競争力の相互補完という点を重視すべきである。戦略提携により、新製品や競争力の向上をもたらすか否か、管理やリスク防止において具体的なサポートが可能か否かがとても重要だ。(編集WM) 「人民網日本語版」より
|