中国外務省の秦剛報道官は、27日、「中国は、アメリカが台湾にハイテク武器を売却することに断固として反対する」と強調するとともに、和平交渉を通じてイラン核問題を解決することを、引き続き支持するよう国際社会に呼びかけました。

　26日、中国の楊潔チ外相がアメリカのライス国務長官と会談した際、アメリカに台湾への武器売却を停止するよう、求めたのに対して、アメリカ側はイランへの制裁実施を支持するよう中国に求めました。この会議の内容に関して、今日の定例記者会見で、ある記者が、もし、アメリカが台湾への武器売却を停止すれば、中国はイランへの経済制裁実施を支持するのかと、質問しました。

　これに対して、秦剛報道官は、「この二つの問題を連結してはならない」と述べた上で、「台湾問題は、中国の主権、領土の保全、統一の大事業と関わっている。そして、中国人民の感情と中国の最も大事な利益とも関わっている」と強調しました。さらに、「この問題における中国の立場は、非常に明確なものである。アメリカによる台湾への武器売却に断固として反対する。台湾問題において、中国はいつでも主権や原則で行動しており、他の問題と取引することはない」と述べました。（翻訳　朱丹陽）