中国の温家宝首相は20日シンガポールで、韓国のノ・ムヒョン大統領と会談を行いました。二人は、中韓関係の発展それに朝鮮半島の非核化について意見を交わしました。
朝鮮半島の非核化について、温家宝首相は、「第六回6ヵ国協議は10月に合意文書に調印し、朝鮮半島の非核化に向けて重要な一歩を踏み出した。これは中国と韓国を含む各国が協力した結果である」と指摘した上で、「中国と韓国は、朝鮮半島と北東アジアに多くの共通の利益を持っている。中国は引き続き、韓国と交流し、協力し合い、朝鮮半島の非核化プロセスを推し進めていきたい。中国はこれからも、朝鮮半島の南北和解プロセスを支持し、半島の平和維持に積極的に関わっていく」と語りました。
これに対して、ノ・ムヒョン大統領は、「韓国は、中国が6ヵ国協議の中で果たしている重要で建設的な役割を高く評価し、南北和解プロセスへの中国の支持に感謝する。韓国は、中国との協力を強め、朝鮮半島の非核化プロセスを進め、朝鮮半島と北東アジアの平和維持のために努力していきたい。」と語りました。
中韓の関係の発展について、温家宝首相はまた、「中国と韓国が、中韓自由貿易区の設置について、双方が共に利益を得られる提案をできるだけ早く提出し、中韓両国の全面的な協力パートナー関係を充実させるよう期待している」と語りました。ノ・ムヒョン大統領も、「中国共産党第17回代表大会は中国の発展に関する新たな目標を示した。これは韓国と中国の協力により大きなチャンスを与える。中国との全面的な協力パートナー関係をより幅広い分野で広げていくことを期待している」と語りました。(翻訳:KH)
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