日本の書籍流通の元締め、日本出版販売株式会社(日販)の柴田克己副社長をはじめとする日本出版業界代表団一行11人が、25日、中国国家図書館を訪れ、詹福瑞館長や張雅芳副館長らと会談しました。会談の中で、詹福瑞館長は、「日本側の協力を得て設置している日本出版物文庫閲覧室を一層充実するほか、双方の人的交流を推し進めていきたい」と述べました。柴田副社長は、「今後も、日本の出版物を中国国家図書館に寄贈する活動を続けるほか、国家図書館員を日本に招く人的交流にさらに力を入れていく」と語りました。
この提携関係は、1982年に遡ります。当時の王震国家副主席、全国人民代表大会常務委員会の廖承志副委員長、日本出版販売株式会社の杉浦俊介元社長と五十嵐一宏元社長の提唱と努力のもとで、中国国家図書館と日販は提携関係を結んで、交流が始まりました。
1983年に、中国国家図書館に日本出版物文庫閲覧室が設けられました。また、日販は、毎年無償で8千冊から1万冊までの日本図書新刊を寄贈しています。(文:任春生、写真:馬健)
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