上海市農業委員会が明らかにした最新の情報によると、同市の西郊外地区に、長江デルタ地帯から全国まで広い範囲をカバーする大型の農産品取引センターが建設されることが決まった。全国各地の特色ある農産品を年間通して展示・販売するとともに、卸売取引や物流配送などの機能も備えた一大センターになる計画だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同委の責任者の説明によると、上海市は、中国の主要農産品集散地の一つになり、巨大な規模を誇る消費市場と国際調達企業の集中という優位点を活かして、全国に向けた都市型農産品流通サービス産業の拡張を進めることを目指している。
上海市の現在の年平均農産品取引額は約900億元。野菜の一日当たり取引量は1万3千~1万5千トンで、うち地元産品の割合は3分の1に過ぎない。肉・卵類の取引量は2千トンを超え、地元外の産品が4分の3を占める。生鮮フルーツの取引量は約3500トン。
計画中の同センターは今後、フランス・パリ郊外のランジス市にある巨大市場・ランジス市場と提携を進める予定。2010年の上海国際博覧会の開幕に先立っての完成・オープンを目指す。(編集KS)
「人民網日本語版」
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