間もなく閉幕する上海スペシャルオリンピックスは知的障害者の競技会として人々の関心を集めたが、「大会が終了後、中国はスペシャルオリンピックス事業をどのように継続していくのか」という問題が人々のもう1つの関心の的となっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
知的障害のある子供に対する職業技術教育を専門とする上海紀勲初等職業技術学校の于恵芳・校長は、スペシャルオリンピックス開催中、取材に訪れた外国人記者から、「知的障害者に対するあなた方の関心と愛情は、一貫したものですか?或いは大会開催中だけ特別にしたものでしょうか」と質問された。
于校長はこの質問に対して直接答えず、分厚いノートを持ってきた。同校の教諭が、ここ約3年の知的障害を持つ各生徒の「一人一人」成長の記録が、同校の教諭によってこのノートに綴られていた。字数は100万字以上にのぼっていた。
上海市はここ数年で、市内各街道や鎮に240軒の「陽光の家」を設立、知的障害者1万1500人に対して、教育訓練、スペシャルオリンピックス関連活動、単純労働など各種訓練を行ってきた。上海は今年、「陽光の家」を基盤として、50軒の「陽光作業場」を設立、軽度の知的障害者に対し、就業に有利な条件を得させるため、職業技能トレーニングを展開した。
国家および上海市政府上層部はスペシャルオリンピックス開催中に、中国と上海は今回の大会を契機として、スペシャルオリンピックス事業と障害者支援事業をさらに推進していくと述べた。
中国のスペシャルオリンピックス競技者数は計62万人と、世界の競技者総数の4分の1を占める。中国は国際スペシャルオリンピックス協会から「スペシャルオリンピックス発展最速国家」と称えられている。しかし、中国の知的障害者は膨大な数で、スペシャルオリンピックス関連活動に対する責任はこれからも重く、遠い道のりといえよう。
「人民網日本語版」
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