今年の10月1日は中華人民共和国の成立58周年記念日にあたり、10月の1日からの7日間の連休中に、中国各地では様々なイベントが行われ、この建国記念日ー国慶節を祝っています。

　お聞きいただいているのは中国国家大劇院でのテスト公演の現場録音です。今年の建国記念日に先立って、中国国家大劇院がほぼ完成し、ここでテスト公演が行われました。中国国家大劇院は北京の中心地天安門広場の西側にあり、その楕円形の殻のような外観はまるで真珠ように美しく見えます。

　建国58周年と国家大劇院の落成を祝うため、ここでは9月の25日から19日間テスト公演を行い、この大劇場の建設者、北京オリンピックの各競技場の建設者、劇院建造のため立ち退いた人々、それに各界の代表などに観賞してもらっているのです。この大劇院の建設者の一人李貴友さんは記者のインタビューに、「本当に感慨無量ですね。工事は大変でしたが、今、完成した劇院を見て、これは本当に雄大で壮観だとつくづく思いました」と話していました

　また、中国東部の大都市上海でのイベントは、海外文化の特色をも融合して行われました。北京放送の肖志涛特派員は、「今、ここでは上海観光文化祭が開かれています。連休期間中、数十のイベントが行われますが、例えば、コーヒー文化祭は、初めて企画した観光推進活動で、観光客は、上海で世界各地からの各種のコーヒーを味わうことができるのです」と語っていました。

　中国西北部の新疆ウィグル自治区は豊かな自然に恵まれ、ここは、建国記念日の連休では観光スポットとなりました。実は世界観光機関が定めた「世界観光デー」の中国のメイン会場が、今年新疆ウィグル自治区の中心地ウルムチ市に決められたのです。ここでの観光推進活動には、マイカー旅行、中国イスラム料理文化祭、金色の秋というテーマの写真展などが含まれています。マイカー旅行に参加する姜徳勝さんは、

　「私は家族とともにマイカー旅行に参加します。美しい景色を見ながら運転するのはすごく気持ちがいいですね」と話しています。

　更に、連休期間中、四川省では歴史的文化と観光資源を活用するイベントである「昔の町並みを楽しむ観光文化祭」や「三国志観光文化祭」などが行われています。

　そして中国東部の山東省の中心地済南市の有名な観光地大明湖では「民族の団結」をテーマとする民族衣装展を開いているのです。