胡錦涛国家主席が27日北京で、中国を訪問したドイツのメルケル首相と会見し、「中国側は、ドイツ側と共に努力し、両国間の世界的責任を担うパートナー関係をこれからも推し進めていきたい」と表明しました。

　胡錦涛主席は席上、「中国とドイツ双方はハイレベルの密接な往来を保つべきであり、相手側が注目する重要で核心的な問題を互いに尊重し、これに配慮しなくてはならない。双方は、経済協力と貿易、クリーン産業とリサイクル可能なエネルギー、省エネ、大気の浄化など分野での協力を積極的に行うべきだ。また、多角的枠組み内での国際協力を強め、世界的チャレンジに共同で対応し、世界平和を守り、共同の発展を促すため寄与していかなくてはならない」と述べました。

　これに対しメルケル首相は、一つの中国の政策を堅持し、中国の平和統一の大業を支持するとのドイツ政府の立場を改めて表明した上で、「中国側と共に努力し、先進国と発展途上国との対話と協力を促していきたい」との姿勢を示しました。