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レバノンとイスラエルの矛盾、依然として深刻
   2007-08-15 17:19:55    cri

 8月14日はレバノンとイスラエルの衝突終結1周年に当たります。しかし、この1年間を振り返ると、両国の矛盾は依然として深刻なままです。

 レバノンのラフード大統領はレバノン・イスラエルの衝突終結1周年の際、イスラエル軍が国際的に禁止されている兵器を使用したことを忘れないように国民に呼びかけました。そして、「ヒズボラは陰謀を阻止できる力であり、すべてのレバノン人がこの力を保護するよう願っている」と強調しました。

 ラフード大統領のコメントにより、レバノンとイスラエルが互いに憎み合い、敵視し合っている状況は依然として深刻であることが分りました。ラフード大統領はまた、レバノン国民が去年、レバノンとイスラエルの衝突の中で主権と領土を守るために命をささげたことを称賛しました。更に「レバノンは国土が小さく、軍事力も強くないが、外国からのいかなる侵略にも抵抗する力がある」としました。

 2006年7月12日、レバノンのヒズボラ武装勢力はイスラエルとの国境地区に潜入し、イスラエルのパトロール部隊を待ち伏せ攻撃しました。これにより、イスラエル軍兵士3人が死亡し、2人が捕虜となりました。この後、イスラエル軍による報復攻撃が始まり、レバノン南部地区に大規模な空爆を行ったことから、レバノンとイスラエルの衝突が勃発しました。国連安全保障理事会は8月11日、双方に軍事行動の停止を求める決議第1701号を採択しました。しかし、この34日間に渡る衝突でレバノン人1100人が死亡し、3200人が負傷しました。

 この第1701号決議はレバノンのヒズボラ武装勢力とイスラエル軍に軍事行動の停止を求めたものですが、レバノン南部地区の情勢は依然として緊迫し、イスラエルによるレバノン領空侵犯事件がほぼ毎日起きています。ヒズボラの指導者ナスララ師は14日、演説を発表し、イスラエルがレバノンに対し戦争を再び発動しないよう警告しました。また、「イスラエルが一旦戦争を発動すると、ヒズボラは必ず戦争で勝利を勝ち取ることができる」としました。

 レバノン南部地雷除去協調センターの責任者・ダリア・ファラン氏は14日、声明を発表し、イスラエル側がレバノン南部に埋めた地雷とクラスター爆弾の位置、種類、数などの情報をレバノン側に伝えないことを非難しました。

 一方、イスラエル側もこの衝突によって大きな代価を払いました。この衝突で100人のイスラエル人が死亡したほか、ヒズボラに捕虜とされた2人も今尚行方不明です。この他、武装勢力がレバノンとシリアの国境地区で兵器密輸活動も依然として続けていることも大きな問題となっています。

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