中国を訪問中のアメリカのポールソン財務長官が30日、人民元の為替レートの問題は中国が自主的に決定すべだとの考えを示しました。
最近、アメリカ上院財政委員会は賛成20、反対1という圧倒的多数で、中国政府が実施している外貨為替政策に対するアメリカの処罰的措置の実施に便宜を図る法案を採択しています。
これについてポールソン財務長官は、「この法案は問題解決では一番効果があるルールではなく、長期的な観点から言えば、対話を通しての問題解決を図るべきだ」と述べました。
今回の中国訪問の目的について、ポールソン財務長官は「目的は、米中両国の今後の行動にブループリントを作成することだが、具体的なものは制定しない。中米間の経済戦略対話には戦略性があり、また、未来に眼を向けたものである。今回訪問で、中国の指導者と共に、この経済戦略対話で達した共通の認識をいかに行動に移すかについて意見を交換し、また、次の段階の行動についても協議する」と語りました。
なお、ポールソン財務長官は31日、中国西北部にある青海省の省都西寧を離れ北京入りします。
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