ヨーロッパの輸入業者や小売り業者の利益を代表する外国貿易協会は、20日、EU・欧州連合が今年末には予定通り、中国からの繊維製品に対する制限を解除すべきだと述べました。
EU貿易委員会のマンデルソン委員は、この日、ブリュッセルで、貿易協会を含めたEUの輸出入業者組織の代表と会談し、来年、中国からの繊維製品に対する制限を解除するかどうかについて、意見を聴取しました。会談後、貿易協会の報道官は、「中国の繊維製品に対して引き続き制限を設けることに反対する立場を伝えた。これに対して、マンデルソン委員は前向きな姿勢を示した」と述べました。
貿易協会は、会談に先立って、声明を発表し、「品質がよく、値段が安い輸入品は、市場の価格を引き下げた。この結果、消費者は最終的に利益を得ることができる。EUが制限措置を取り続ければ、競争力を失っている欧州の産業を保護するだけになる」としています。
繊維製品の貿易摩擦を解決するため、EUと中国が2005年に合意した協定によりますと、今年末まで、EUは中国からの10種類の繊維製品に対して年間割り当て額を設けることになっています。(翻訳 朱丹陽)
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