中国の薄煕来商務相は8日北京で、スイスのドリス・ロイタルト経済相との間で、「スイスが中国を完全な市場経済国として位置づける」内容を盛り込んだ共同コミュニケに調印しました。

　薄煕来商務相は、スイスがヨーロッパの中で率先して中国を市場経済国として認めたことを高く評価し、「これは中国が市場経済建設であげた成果をスイスが客観的かつ公正に評価したことを示したものだ。中国はこれからスイスとの経済協力をよりいっそう進めていく」と述べました。

　これに対して、ロイタルト経済相は、「スイスが中国の市場経済国家として認めたのは、中国の経済の急成長ぶりを見たからである。これは、両国の経済貿易関係にとってプラスとなり、互いに利益を得ることができる」と語りました。

　今まで、凡そ70の国が中国を市場経済国として位置づけることを認めましたが、その多くはアフリカの国々でした。しかし、中国の貿易パートナーの上位3位のEU、アメリカ、日本はいずれも中国を市場経済国として位置づけることを認めていないとのことです。（翻訳：姜平）